ハワイ教育関係者が帯柏葉高を視察
30日に道教委と米国ハワイ州教育局が教育分野に関する覚書に調印するのに先立ち、同局のクリスティーナ・キシモト教育長やハワイ州立カラニ高校のミッチェル・オオタニ校長らが29日、帯広柏葉高校(塚本宏之校長)を訪問した。一行は同校の授業を見学し、生徒らと懇談した。
道とハワイ州は2017年に友好提携を締結。道教委が海外の教育行政機関と覚書を交わすのは初めてで、今回の覚書は教育分野での交流を深めることを目的としている。帯柏葉高とカラニ高は姉妹校提携に向けて調整中で、3月には帯柏葉高の生徒と教員がカラニ高を訪問する予定。
この日はハワイ州から8人の訪問団が帯柏葉高を訪れた。同校の歴史や学習カリキュラム、部活動などの説明に真剣に耳を傾け、英語や数学、体育の授業を見学した。
懇談では同校から3月にハワイを訪れる山下久良知さん、五十嵐悠乃さん、明日見和佳さん(いずれも1年)と交流。キシモト教育長の「ハワイで何をしたいか」の質問に3人は「同世代の人と勉強がしたい」「ハワイの日常に触れたい」と英語も交えて答えた。
オオタニ校長は塚本校長に、家族の結び付きを表すハワイの伝統工芸品を贈り、「交流を通じ、世界が思っているよりも小さいということに(両校の生徒に)気付いてほしい」と話した。午後からはばんえい競馬など市内を視察し、30日の覚書調印のため札幌に向かった。(細谷敦生)