かちまいセミナーに「奇跡の経済教室」の中野剛志氏が登場
十勝毎日新聞社は23日午後2時から帯広市のとかちプラザ・レインボーホールで、セミナー「インフラがつくる十勝の未来2」を開催する。メイン講師の1人が、著書「奇跡の経済教室」が話題を呼んでいる評論家の中野剛志氏。デフレ脱却へ、日本の成長戦略の方向性を提言してきた中野氏に、独自の視点で公共投資の意義などを語ってもらう。
中野氏は政治思想が専門で、「日本思想史新論」(ちくま新書)で山本七平賞奨励賞を受賞。グローバリズムの負の側面を問題提起した「TPP亡国論」(集英社新書)も評価が高い。
「富国と強兵」(東洋経済新報社)では、日本でも関心を集めた「現代貨幣理論」(MMT)をいち早く紹介。
近著「奇跡の経済教室」(基礎知識編・戦略編、KKベストセラーズ)では、MMTに触れながら、長期デフレから脱却できない日本の経済政策の誤りなどを指摘している。
セミナーは本紙年間キャンペーン「インフラ再考」の連動企画。中野氏には公共投資の意義や国家財政の在り方、地方再生のポイントなどについて解説してもらう。
中野氏はセミナーに向けてメッセージを寄せ、「相次ぐ台風災害の発生を受けてインフラの重要性がクローズアップされている。半面、公共事業に対してはさまざまな誤解もある。インフラを支える財政基盤を解説し、これら誤解を払拭(ふっしょく)できれば」と話している。
前国交省道局長・和泉氏の講演も
セミナーでは中野氏の他、前国交省北海道局長の和泉晶裕氏が北海道の道路ネットワークについて講演する。参加無料。聴講には整理券が必要で十勝毎日新聞社本社受付(帯広市東1南8)、勝毎サロン(藤丸7階)、かちまいアカデミー(長崎屋帯広店)で配布している。
問い合わせは十勝毎日新聞編集局(0155・22・2121)へ。