上士幌1位20億円台 18年度ふるさと納税
総務省のまとめによると、十勝管内19市町村の2018年度のふるさと納税受け入れ金額は、上士幌町が20億8544万円(前年度比25・1%増)でトップだった。帯広市は5738万円(11・5%増)。伸び率が最も大きかったのは中札内村で、2・6倍の5393万円となっている。
上士幌町は2年ぶりに20億円台を記録。2位の池田町の5億3174万円(15・4%減)を大きく引き離し、ダントツの1位となっている。
3位は音更町の3億9900万円(42・9%増)。納税のポータルウェブサイトを増やした効果が表れた。地元に工場を構える、よつ葉乳業の乳製品が人気を集めた。
中札内村も三つのポータルサイトを活用し、納税額が飛躍的に伸びた。地元工房のチーズ製品が人気で、肉類の返礼品も底上げにひと役買っている。村では納税額を活用し、生涯学習センターに配置する高級グランドピアノを購入した。
村では「納税額は福祉事業やコミュニティーバスの運行、音楽コンサートなどの文化事業に役立てたい」と話す。
一方、納税額が最も減少したのは幕別町の2億6152万円で、1億6649万円の減。町は昨年秋、総務省の指導に従って返礼品の割合を「寄付額の3割以下」に見直したが、一番需要の多い12月に影響を及ぼした。「一定の基準が設けられたので19年度以降は平準化されるのでは。今年度の第1四半期は、18年度より好調に推移している」としている。
十勝管内全体の18年度の受け入れ金額は42億54万円(9・7%増)、受け入れ件数は27万6824件(2万2925件増)となっている。(能勢雄太郎)