使用済み歯ブラシ回収呼び掛け 札内北小児童会
【幕別】札内北小学校(吉藤清孝校長、児童241人)の後期児童会は、小動物の自動車事故を防ぐ「アニマルパスウェイ」(エコブリッジ)の改修・設置に協力しようと、歯ブラシの回収を始めた。10月27日の学習発表会で、十勝歯科医師会(大滝達哉会長)が行う歯ブラシ回収プロジェクトへの協力を呼び掛けた。
後期児童会長の坂本新太君(6年)は、新しいこと、今までやっていなかったことに取り組むことを公約に掲げて当選。10月からの今任期での“初仕事”として、歯ブラシ回収の事業をスタートさせた。回収ボックスは児童玄関付近に設置している。
歯ブラシ回収は、十勝歯科医師会が2016年から進めるプロジェクト。集めた使用済み歯ブラシを寄付金に交換し、帯広市内のエコブリッジの改修経費に活用する。現在までに約15万本が集まっている。
坂本君は「200人以上いる全校児童が協力してくれたら、多くの歯ブラシを集めることができる」と強調。児童会として「朝のあいさつ活動」を前期から引き継いでおり、「次の児童会でも(歯ブラシ回収を)引き続き行ってほしい」と期待している。
十勝歯科医師会の行木隼人学校・成人歯科担当理事は、「動物愛護の気持ちを育てることがプロジェクトの大きな柱で、このような活動はとてもありがたい。多くの学校で(歯ブラシ回収が)行われれば、エコブリッジを早期に実現できる」と話している。同医師会が回収しているのは家庭用歯ブラシで、電動歯ブラシの付け替えブラシや使い捨て歯ブラシ、歯間ブラシは対象外。問い合わせは同医師会(0155・25・2172)へ。
(折原徹也)