池田の高田さん「知求庵」を完成 自宅敷地内に音と書の空間
【池田】東京都から町昭栄に移住してきた高田學さん(71)が自宅敷地内に知求庵(ちきゅうあん)と名付けたオープンハウスを完成させた。1000冊を超える多彩なジャンルの本と、ジャズを中心とした音楽を楽しめる空間として一般無料開放している。15、16の両日は知求庵でお披露目会を行った。
知求庵は木造平屋、広さ約27・3平方メートル。地元の建設会社に建ててもらった。地産地消にこだわり、床はシラカバ、天井はトドマツ、外壁はカラマツを使った。集熱と太陽光発電が一緒にできる屋根材一体型のシステムを導入し床暖房を賄う。補助暖房には国産のペレットストーブを配置。
高田さんは5年前に都内で営んでいた工務店を手放し、池田町に移住してきた。北海道大学在学中に慣れ親しんだ北海道で自給自足の生活に憧れ、農業王国の十勝に的を絞り、池田町で中古物件を手に入れてリフォームした。
知求庵は母屋に並ぶようにして建てられている。高田さんは大の読書好きで、これまで集めた松本清張の「昭和史発掘」、フランスの小説家オノレ・ド・バルザックの「バルザック全集」など多彩なジャンルの本が本棚に並んでいる。また、高性能スピーカーを配置し、ジャズCDなども楽しめる。
高田さんは「多くの人たちに気軽に訪れてもらいたい。将来的には、ここを訪れる人たちで読書会ができたらいいなと思っている」と話している。
問い合わせは、高田さん(015・578・7600)へ。(内形勝也)