帯広ライオンズクラブ 市内小中学校に扇風機200台寄贈
帯広ライオンズクラブ(豊田典正会長、会員38人)は、帯広市内の小・中学校に扇風機200台を寄贈した。学校で扇風機の台数が足りていないことを知り、同クラブの60周年記念事業として企画した。31日には会員4人が帯広第四中を訪れ、教室の様子を見学した。
昨年、熱中症とみられる症状を訴えた児童・生徒が続出したのを受け、市教委は今年6月、扇風機が1台もない学校を中心に計28校に扇風機を1~4台程度ずつ配置した。ただ、予算の都合で全部の教室には賄えず、保健室への優先的な設置を促していた。
同クラブの周年記念事業実行委員らが、学校に扇風機が足りない現状を伝える十勝毎日新聞の記事を見て市教委に聞いたところ、「クラスに1台置くには200台は必要」と分かり、22日に200台(約200万円相当)を、巻き込み防止ネットとのセットで一括寄贈した。
この日、第四中を訪れた一行は教室内を見学し、「1台であの広さを賄うのは厳しい」などと感想を述べた。羽田野浩利実行委員長は「かつてない猛暑の中で、勉強に集中でき、健全な体に育ってほしいとの願いから会員一致で即決した。子どもたちに少しでも良い環境を与えられたら」と話した。(牧内奏)