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編集余録「金メダルの力」

 感動した。金メダルおめでとう。平昌五輪スピードスケート競技女子団体追い抜きでの高木菜那、美帆姉妹(幕別町出身)らの快挙は、十勝を変える力を持つ

▼20年前を思い出す。1998年2月10日、長野エムウェーブでの長野五輪同競技男子500メートルで、帯広出身の清水宏保さん(当時・三協精機)が日本スケート界初の金メダルに輝いた。同年4月14日に帯広市内で祝賀パレードが行われ、約3万5000人が沿道を埋めた。十勝は変わり始めた

▼エムウェーブに続く、国内2番目の屋内スピードスケート場建設への動きが翌年始まった。管内住民約6万人の署名が集まり、道立施設の誘致から帯広市単独での建設に変更されるなど紆余(うよ)曲折を経て、2009年9月、明治北海道十勝オーバルがオープンした。清水さんの快挙から11年後だった

▼ここで練習した選手たちは翌10年のバンクーバー五輪に中学3年で出場した高木美帆選手を含め、世界で活躍を始めた。平昌五輪での日本スピードスケート陣の躍進(22日現在、メダル5個)を支えた練習環境の一つが同オーバルだ

▼これから先の20年、十勝はどう変わるのだろう。私の夢は、老若男女がスケートを日常的に楽しみ健康作りを行い、その広い底辺に支えられた選手が強国オランダを上回る活躍をすることだ。まずは祝おう。そして夢を語ろう。(横田光俊) 

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