学校茶道エッセイ 帯大谷高の滝澤さん第一席
「第39回学校茶道エッセイ」(茶道裏千家淡交会総本部主催)の生徒の部で、帯広大谷高校茶道部の滝澤咲紀さん(3年)が最高賞に次ぐ第一席、瀬戸しいなさん(同)が佳作に入賞した。2人は部での活動を改めて振り返り、「これからも茶道を続けたい」(滝澤さん)などと笑顔を見せている。
生徒の部は中高生が対象で、今回は全国から1349点の応募があった。
部活で部長も務めた滝澤さんは「茶道と共に」と題して応募。「茶道で青春してきた思いを書いた」と思い出などを振り返った。滝澤さんの1つ上の学年は20人ほどの大所帯で、先輩の引退後、「楽しい雰囲気の部活を自分たちもつくれるのか」と部長としてプレッシャーも。それでも日々の活動は「楽しく継続できた」と胸を張り、校外から来賓を迎える学校祭などのお茶会などで来場者に励まされたことなどを書いた。
瀬戸さんは「茶道の魅力」と題し、茶道について「来ていただいたお客さまを、自分がたてたお茶でおもてなしできることが魅力」とつづった。
8日に同校で表彰式が行われ、小野茂教頭から2人に賞状が手渡された。滝澤さんは「受賞できてうれしい。これからも茶道を続けたい」と述べ、瀬戸さんは「校外の方とお茶会ができ貴重な経験になった。ここまで続けて来られて良かった」と笑顔を見せた。
指導する裏千家茶道教授の曽我宗翠さん(帯広)は「受賞が今後、何かの支えになれば。全国で選ばれたことを、社会に出ても誇りにして頑張ってほしい」とたたえた。
曽我さんが同校の他に指導する帯広大谷短期大学茶道部からも、学生の部・佳作に西田彩さん(2年)の「人を思いやる気持ち」と松永琴音さん(同)の「茶道活動を通じて感じたこと」が選ばれた。
(藤島諒司)