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編集余録「人を呼ぶプール」

 6月にオープンした「中札内村民プールすいすい」は快適で何度も行きたくなる。管理・監視を担うスタッフ(11人)と村教委の努力の成果だ

▼プールは水温、室温の管理が難しい。競技水泳の練習では低め、一方で水中歩行の高齢者や水遊びの幼児などは高めの温度がいい。オープン当初は「水温26度、室温23度」だったが、試行錯誤の末に「水温29・3度、室温26度」にたどり着いたと言う

▼スタッフの一人、船田幸一さん(64)は元JA中札内畜産部長。監視しながら利用者に「こんにちは」と笑顔で語り掛ける。使い心地を聞き出し、改善点があればすぐ村教委と協議する。埼玉県の中学校教師を早期退職して同村に移住、水泳部顧問だった経歴を生かして子どもたちを教える小林智志さん(56)も利用者の動きに目をこらす

▼村民の声を反映して夏休み期間中に「こども開放デー」を3日間実施した。幼児用プールでしか使えなかった浮き輪を時間限定で25メートルプールの一部でも使えるようにした。好評だったため、その後、毎週土曜日に同様の「プール開放デー」を実施。子どもたちは本コースで思い切り遊び、やがて浮き輪を放してどんどん泳ぎ始めた

▼利用者は9月中旬で6800人を超えた。十勝を訪れる外国人一家も気に入って何度も泳ぎに来た。村民の心意気が人を呼ぶ。今季は25日が最終日だ。(横田光俊)

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