3枚目アルバム発売へ 芽室のラッパー橋本さん 今春上京へ
【芽室】「言×THEANSWER(ユートゥ・ザ・アンサー)」の名で活躍する町内在住の高校生ラッパー橋本悠汰さん(18)=帯広北高校3年=が20日、ソロ3枚目のアルバム「あの雲の上」を自主レーベルから発売する。「音質、ラップのクオリティーともに今までの作品を凌駕(りょうが)できた」(橋本さん)と自信を見せ、この春の上京、活動専念へ意欲を新たにしている。
橋本さんは芽室小4年のときにラップと出合い、芽室中3年の頃から本格的に活動を始めた。高校生ラッパー日本一を決める「高校生RAP(ラップ)選手権」にはこれまで4度出場し、いずれもベスト4に。高1の3月に出場した大会では準優勝した。
徐々に知名度が上がり、全国からライブの出演オファーが来るように。学業と両立しながら各地を駆け回ってきた。中・高校生を中心に支持を広げ、ツィッターのフォロワー数は8万7000人を超える。高1の頃、1枚目のアルバムの収益で自宅の部屋に3・5畳のレコーディングスタジオを作った。
前作から1年以上かけて完成させた今回のアルバムは、30曲近い新作から「完成度の高い12曲」を厳選。収録曲の「夢中兄弟」については「『夢を諦めるのはかっこ悪いことではない』との思いを込めた」としつつ、ラップと向き合ってきた自身を振り返り、「保証のない明日に人生を懸ける覚悟があれば夢はかなうと思う」と話す。
高校卒業後は上京し、活動に専念する。すでに複数のメジャーレーベルから声が掛かっており、「音楽で食べていく」という夢に手が届きつつある。「街を歩いていると、『ラップやってよ』とばかにしたように声を掛けられることもある。今回のアルバムのタイトルの通り、誰にも文句を言われない所まで突き抜けたい」と力強く語る。
新アルバムの購入はhttp://flowmotion.thebase.inから。1枚2500円。町内のdoekの他、今後は全国の大手CDショップでも販売の予定。(澤村真理子)