帯柏葉が準優勝、全国へ 全道高校英語弁論大会
舩木さん(帯三条)穀内さん(帯北)佳作
第17回全道高校英語弁論大会(10月29、30日・札幌市=道高校文化連盟国際交流専門部など主催)のディベート部門で、帯広柏葉高校国際交流部(伊藤真衣部長、部員26人)が準優勝に輝き、初の全国大会(12月10、11日・茨城県)出場を決めた。弁論の部では舩木雅芳(ヤアファン)さん(帯広三条1年)と穀内隆記さん(帯広北3年)がともに佳作に入り、出場した十勝勢全員が入賞を果たした。強豪の札幌勢を押さえ、底力を見せた。
ディベート部門では1つの共通論題が事前に発表され、試合ごとに肯定側、否定側に分かれて「立論」「反論」「再反論」「総括」を行う。今大会のテーマは「日本政府は、日本の全ての市民にベーシック・インカムを給付する社会保障制度を採用すべきである。是か、非か」で、14校20チームが出場した。
帯広柏葉は2年ぶり3回目の全道大会で、過去の大会はいずれも予選で敗退している。今大会では、4チームが勝ち上がる予選を全勝で通過。準決勝を2対1で制し、決勝では惜しくも敗れたものの上位2チームに与えられる全国大会の切符を手にした。
9月からディベートで重要な論拠を集め、チームで話し合いを重ねながら想定される問答を準備。十勝管内で英語によるディベートに取り組む部は他にないため、部の中でチームをつくり練習試合を行った。
全国大会に挑むメンバーは伊藤部長、遠藤礼菜さん、北野遥奈さん、田中彰人さん(以上2年)、山田愛林さん、山本愛優美さん(以上1年)の6人。大舞台に向け、伊藤部長は「サポートしてくれる周囲の人たちに感謝し、頑張りたい」と話している。
弁論の部では十勝から2人が入賞。母親が台湾人の舩木さんは「表面的なものではなく、その人自身について知ることが大切と話した。支えてくれた先生や両親に感謝したい」、穀内さんは「十勝の農業について話し、多くの人に伝えられた。将来は農業関係の仕事に就きたい」と意欲を見せた。(松田亜弓)