こだわりの自家焙煎 はぜいち珈琲 まちマイ鹿追編
今年4月にオープンした「はぜいち珈琲(コーヒー)」(町仲町1、川染洋オーナー)は、自家焙煎(ばいせん)にこだわる店だ。
草木の実などが熟しきって裂け、割れて飛び散る様子を「爆ぜる(はぜる)」という。「生豆を焙煎すると、その過程で2回はぜるが、一番目のパチパチという鈍い音が好き」と川染オーナー(73)。「爆ぜる」「一番」を組み合わせた店名にした。
鹿追で生まれ育ち、大学4年間を含む9年間の東京生活を経て地元に戻った。町職員を定年退職後、行政書士に。現在は町議も務める(4期)。
コーヒー好きが高じて5年前から自分で焙煎を始めた。その奥深さにのめり込み、通信教育で専門の知識や技術を学んだ。はぜる音を聞き分け、豆の色、つや、香りを常にチェックするのが“川染流”。焙煎するときの研ぎ澄まされた緊張感、真剣な眼差しが印象的で、コーヒーは雑味がなく豆本来の味わいだ。
豆は、産地や生産者が明確で、スペシャリティーコーヒー協会の基準を合格した上級もの。「焼き菓子やグラタンの材料もオーガニックを使っています。小さな子どもにも安心して食べてもらえます」と話す。(富田英明)
午前11時~午後6時。不定休。0156・66・2550。