子育て奮闘 アカゲラ
【音更】町緑陽台南区の真田健男さん(66)=元町議会議員=宅の庭のヤナギの木で、アカゲラのつがいが子育てに奮闘している。アカゲラが住宅街の民家で営巣する光景は珍しく、生まれたばかりのひなの鳴き声が響いている。
アカゲラは黒、白、赤の独特の模様が特徴のキツツキ科で、通常は低山の林に生息する。ただ、樹齢20年を超えるヤナギを好んでか、真田さん宅の庭には数年前から棲み着いている。今年は5月の大型連休中に姿を見せ、地上から約2メートルの位置に直径10センチほどの穴を開けて“マイホーム造り”に没頭。今月に入って「キュッ、キュッ」と巣穴から聞き慣れない鳴き声が聞こえてきたため、真田さん夫妻がひなに気付いた。
親鳥は何度もえさを捕りに行っては与えてを繰り返す毎日で、真田さんは「ひなは3、4羽だと思うが、この庭で生まれたのは初めて。何か良いことがありそう」と期待。妻の若子さん(60)は「わが家の大事な家族の一員として、元気に巣立ってほしい」と願っていた。(小縣大輝)