現役の打楽器奏者の矢島さん まちマイ更別
ライブスペースを備える飲食店「パブリックハウス・ヤジ」(村更別南2線95)を経営する矢島俊郎さん(57)は、ミュージシャンのコンサートに出演する現役の打楽器奏者だ。
更別で生まれ育ち、進学した日体大在学中、その後の人生を決める出会いがあった。アルバイト先で弾き語りをしているときに、音楽グループ「クール・ファイブ」の宮本悦郎さんに歌唱力を買われ、音楽業界の道に進んだ。
ただ、「歌より打楽器に興味があった」。もともとインストゥルメンタルの楽曲が好きで、リズムを刻む打楽器に魅力を感じていた。宮本さんを通じて打楽器奏者のラリー須永さんに師事した。
めきめきと演奏の腕を上げ、24歳でアントニオ猪木のテーマ曲「炎のファイター」のレコーディングに参加した。他にも多くの著名なアーティストの演奏に加わり、芸能界に人脈も広がった。俳優の時任三郎さんや歌手の河口恭吾さん、アニメ「機動戦士ガンダム」の主人公の声優・古谷徹さんらは今も親交が深い。
20代を音楽に費やし、当初決めていた通り30歳で地元に戻った。今も「遊び」「レクリエーション」として音楽に親しみ、飲食店経営の傍ら、双子デュオ「VOICE」をはじめ、さまざまなミュージシャンのサポートメンバーを務める。「3年後に帰郷30周年と還暦を迎える。音楽でエライことをやろうかな」と笑顔を見せた。(江畠秀美)
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