あれば幸運「双子卵」 まちマイ更別
国道236号線沿いの更別農業高校の南隣、ロッカー式の卵の自動販売機に、1個につき2つの黄身が入った「双子卵」限定パックが売られている。鋤田養鶏場(村更別北1線67、鋤田幸男代表)が自家生産する「イオンたまご」。鋤田代表(67)は「顧客の要望で始めたが、数量が少ないので『あったらラッキー』くらいに思って」と話している。
鋤田代表は1986年に養鶏場を開業した。イオン水でニワトリを育てており、卵が長持ちし、臭みがないのが特徴という。
双子卵を別に販売し始めたのは12年ほど前から。当初はLサイズの商品に混ぜて販売していたが、購入者の「別に販売できないか」との声を反映させた。
1パック1キロ(10個前後入り)で300円。中身のほとんどが双子の黄身だという。「間違わないか」との記者の問いに、鋤田代表は「双子卵は生後150日前後のニワトリから多く取れるが、その月齢のニワトリの場合、産むのはSサイズの卵が普通。その中に約50個に1個の確率でひときわ大きな卵があり、そのほとんどが双子の卵。90%以上の確率で見分けられる」と力強く答える。
ただ、生後180日を超えると卵のサイズが大きくなり見分けるのが困難になるという。「年に4回程度ニワトリの入れ替え時に、生後100日程度のニワトリを仕入れており、双子卵を産むのはその1か月半後から1カ月間ほどと生産期間も限られている。多い時でも1日5パック程度しかできない」(鋤田代表)。
その数は極めて少ない。問い合わせも多く、自販機に並ぶ日もあるという。鋤田代表は「7月に少し数が増えると思う。欲しい人は朝9時ごろ自動販売機にお越し下さい」と話している。(廣嶋桂)
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