春色が満開 十勝
春らしい陽気が続き、十勝も本格的な花のシーズンを迎えた。観光名所で知られる紫竹ガーデン(帯広市美栄町、紫竹昭葉代表)ではチューリップが見頃を迎え、家族連れなどがカラフルな空間を満喫。鹿追では15日、恒例の「しかおい花市」が開かれ、ガーデニング愛好者らでにぎわいを見せた。
20万本チューリップ見頃 紫竹ガーデン
紫竹ガーデンでは今、敷地内の「パレット花壇」や「花の径」などで約20万本のチューリップが咲いている。例年より10日ほど早く開花しており、赤、白、黄色など鮮やかな花々が風で小さく揺れ、見る人の心を和ませている。6月上旬ごろまで楽しめるという。
帯広市内に住む娘を訪ねて来たという山田優子さん(埼玉県在住)は「さまざまな種類のチューリップがあり、驚いた。カラフルな庭でとてもきれい」と感激していた。
同ガーデンではニリンソウやオオバナノエンレイソウなども見頃を迎えており、隈本和葉専務は「例年より早く花が咲いた。ゆっくり楽しんでもらえたら」と話している。(中島佑斗)
お目当ての花じっくり品定め 鹿追で「市」
「しかおい花市」(鹿追町「花と芝生の町づくり」推進協議会主催)は第16回を迎え、午前9時から町役場西側車庫前で開かれた。
花壇に飾る花をいろいろと品定めできるよう、毎年、種類を豊富にそろえて格安で提供している。
町や北海道フラワーマスター十勝連絡協議会、士幌高校など11団体が出店。サルビアやキンギョソウなどの一年草は80円。宿根草や野菜苗も並び、来場者はゆっくりと時間をかけてお目当てを探した。
サツマイモ切り苗の栽培方法の説明会や、瓜幕バイオガスプラントの液肥無料配布も人気を集めた。
会場には豚丼などが味わえる食事コーナーも。町内から訪れた高尾登志子さん(77)は「毎年、楽しみにしている。家をどう飾ろうか、話をしながら花を選ぶのが好き」と笑顔で話していた。(小寺泰介)