トラストバンク、上士幌に初の拠点 電話受け付けも開始
【上士幌】ふるさと納税のポータルサイト「ふるさとチョイス」を運営する「トラストバンク」(本社東京)は、初の地方拠点として町内に事業所を開設した。同社の山下祐矢さん(24)が業務開始に向けて準備を進めている。
同社は町の「上士幌版テレワーク推進事業」を活用し、受け入れ企業の第1号として民間住宅に事業所を設けた。これまでは、ふるさと納税の受け付けをインターネットだけで行っていたが、ネットに精通していない人も納税ができるよう、5月からは電話での受け付けも始める。
山下さんは長野県出身。立命館大学を卒業後、同社に入社し、2年目を迎えた。若くして地方拠点を任されたことに「上士幌町とはふるさとチョイスの立ち上げから縁があるので安心して仕事ができる」と話す。
上士幌の印象については「認定こども園の無料化など、ふるさと納税の使い道が明確に分かり、移住にも力を入れていることがよく分かる」と先駆的な取り組みを評価する。事務所は5月の本格スタートに向けて準備を整えていく。
ふるさと納税の一般的関心は、自治体独自の感謝特典制度やメディアなどによって、格段に高まってきているとはいえ、認知度は5、6人に1人程度。実際に申し込んでいる人は10人に1人という。山下さんは「10%を20%、30%と上げていくために、新しい取り組みとして電話を使った業務を始める。ふるさと納税の裾野(すその)を広げるために力を注ぎたい」と意気込んでいる。(川野遼介)
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