試験栽培中のベビーリーフすくすく 帯広
帯広市農業技術センター(川西町)のビニールハウスで試験栽培中のベビーリーフが、厳寒の中すくすくと育っている。市が今年度取り組むハウスやガラス室を利用した施設園芸の実証事業で、関係者は通年栽培に手応えを感じている。
ベビーリーフはミズナやレタス、ルッコラなどの幼葉。市は農業の多角化や畑作農家の農閑期対策として、通年栽培の可能性を探っている。道内では複数の地域で栽培しているが、十勝では例がないという。
4~8種類程度の葉を混ぜて販売するのが一般的で、十勝に適した品種を探るため11種類を栽培している。現在は昨年夏、秋に続いて3回目の栽培で、昨年11月9日に種をまいた。
事業を受託した北王コンサルタント(帯広)によると、ハウス内の最低気温は氷点下13・5度まで下がった日もあったというが、パオパオなどで保温された葉は順調に育っている。担当者は「前例がないので比較はできないが、思っていた以上にうまくいっている」と話す。20日ほどで収穫できる夏場に比べて成長は遅いため、収穫は1月下旬以降になる見込み。
(丹羽恭太)