道東道白糠IC開通 観光物流に期待 十勝・釧路
【白糠】道東自動車道(道横断自動車道根室線)の浦幌インターチェンジ(IC、浦幌町)-白糠IC(釧路管内白糠町)間の延長26キロが29日に開通した。十勝と釧路管内が初めて高速道路で結ばれた。両地域の連携が深まり、観光や物流の活性化が期待される。白糠町茶路小中学校で午前10時半、開通記念式を開き、白糠IC付近本線上で正午、地元関係者によるテープカットと通り初めが行われた。午後3時半から一般車両の通行が可能となる。
同区間は国の新直轄方式事業で2車線(片側1車線)、通行は無料。同区間は山岳を抜ける道で64%がトンネルや橋梁(きょうりょう)となっている。白糠IC開設で釧路-札幌間は夏で23分、冬で32分短縮。開通に合わせ浦幌町内の上浦幌パーキングエリア(PA)も供用開始された。
開通式には道知事選挙で道東を遊説中の高橋はるみ知事と、道7区(釧路・根室)選出の伊東良孝衆院議員、道比例区選出の鈴木貴子衆院議員ら関係者が出席。道11区(十勝)選出の中川郁子衆院議員は忠類大樹IC開通式典(15日)に続いて欠席した。
式典で道横断自動車道釧路地区早期建設促進期成会の蝦名大也会長(釧路市長)は「高規格幹線道路ネットワークの完成は地域の念願。地域の活性化に有効活用していく」と述べた。
事業化されている本別IC-釧路間は、延長65キロのうち本別IC-浦幌ICの8キロが2009年度に開通。白糠IC-阿寒IC間の14キロは来年度中に開通予定。阿寒IC以東の17キロ開通時期は未定。(関坂典生)
◆道東自動車道について
・道東自動車道-ウィキペディア
◆道東道白糠ICについて
・白糠ICに関する情報-しらぬか物産センター恋問館公式ホームページ