開通人文字で祝福 帯広広尾自動車道忠類大樹IC
【幕別】高規格幹線道路「帯広・広尾自道車道」の忠類大樹インターチェンジ(IC)開通まで間近になった7日、幕別町と更別村の住民ら約200人が道路上で人文字をつくって祝福した。住民は「開通を機に隣接する町村の結束がさらに強まれば」と願った。
道東道の帯広ジャンクション(芽室町)から分岐して広尾町まで至る延長約80キロの道路。約3年間の工事期間を経て、15日に更別IC-忠類大樹IC間16・7キロが開通し、帯広側から7割の約60キロを供用する。
イベントは開通区間の中間にある忠類IC付近で行われ、岡田和夫幕別町長が「思い出の深まる1日に」とあいさつ。テープカットに合わせて人文字による記念撮影も行われた。一文字7・2メートル四方の「チュウルイIC」の形に合わせて並んだ参加者が、上空を飛ぶ小さなラジコンヘリコプターを珍しそうに眺めながら笑顔で手を振った。
幕別町忠類に住む大和田貢さん(63)は「(道路上の)高い位置から自分たちのまちを見ると新鮮な気持ち。帯広が近くなり生活も便利になる」と真新しいアスファルトを踏みしめていた。
整備を進めてきた帯広開発建設部の鈴木善人道路計画課長は「十勝港などへのアクセスが短縮する。産業や観光活性化など期待できることは多い」としている。(小寺泰介)