鳥海颯汰が初優勝 ゴルフ全国高校選手権道予選中学男子の部
ゴルフの北海道高校新人大会兼全国高校選手権春季大会北海道予選並びに小・中学生大会(6日・石狩市の茨戸カントリークラブ)の中学男子の部で、鳥海颯汰(音更2年)が2位に4打差を付ける自己最高のトータル69(アウト33、イン36)で初優勝を飾った。全国高校・中学校ゴルフ選手権春季大会(来年3月25~27日・滋賀県の瀬田ゴルフコース)の出場権を得た。(菊池宗矩)
鳥海は昨年の同大会6位で全国大会を逃した。「優勝してリベンジしたい」と臨んだ。コースをどう攻略するかといったコース・マネジメントと、「どうしても全国に行って強くなりたい」との気持ちがうまく作用した。
練習ラウンドは2回しかこなせなかったが、キャディーにも聞き込みコースの特徴をチェックしてノートに書き込んだ。パットも前日まで悩んでいたが、先輩や指導を受けるティーチングプロ佐藤三夫さん(音更)に相談し、寄せられる距離にボールを置くことや悪くても2パットで入れることを確認した。
マネジメント効果もあり、前半アウトの3番ホールから7番で5連続バーディーと波に乗った。2番でダブルボギーをたたいたが「ここから挽回してやる」と、いつもと違い相手のボールも見ないほど自分の世界に入り集中した。
インの17番では林越えでフェアウェイど真ん中に運ぶ340ヤードのビッグドライブ。インパクトの瞬間「ボールがしっかりくっついている」ような今までにない感触を得た。
今季は道内大会で3勝し、2位6回、3位1回と大きく飛躍した。だが5度出場した全国大会では上位に進出できず、自信のあったパターでも圧倒され「これだけ練習しても勝てないのか」と、レベルの高さを思い知った。
冬場はクロスカントリースキーや体力作りを中心としたトレーニングに取り組み、パットは自宅で練習する。来春の全国大会は「集中してなるべく上位に」と意欲を燃やしている。
◆大会について
・個人結果(小中学生の部)(PDFファイル)-北海道高校ゴルフ連盟