サケ釣り場所取り禁止呼び掛け 豊頃、大津海岸
【豊頃】帯広建設管理部、町などで構成する「町遊漁対策協議会」(会長・宮口孝町長)は、今月下旬から本格化する秋サケ釣りを前に「場所取り」の禁止を呼び掛けている。8日には大津漁港から長節湖畔にかけた海岸線に不法占用物の撤去を呼び掛ける警告看板を設置した。
同海岸では昭和50年代から秋サケの一本釣りが盛んになり、「場所取り」が横行。海岸線は海岸法で自由使用が認められているが、小屋やくいなどは不法占用物に該当し、設置が禁じられている。2008年には同管理部(当時帯広土木現業所)がくいなどを強制撤去した。
この日は同管理部、十勝総合振興局、町、大津漁協、池田署などから16人が参集。海岸線約2キロを歩いて野営中の釣り人へチラシを渡し、「場所を譲り合って釣りを楽しんで」と呼び掛けた。
看板は不法占用物の小屋やくいの撤去を呼び掛けるとともに、撤去しない場合は海岸法に基づく処分も明示。海岸線30カ所に設置した。無人のテントなどにも同じ内容のラミネート加工をした警告文を取り付けた。
海岸線では6月ごろから釣りざおが立ち、7月中旬からサケ釣りに備えてテントやキャンピングカーで野営する人が目立っている。(平野明)
◆サケ釣り場所取りについて
・サケ釣り場所取り過熱 小屋、ロープ強制撤去へ-十勝毎日新聞電子版(2008/06/21)
・サケ釣り場所取り許さぬ! 不法設置の杭210本強制撤去-十勝毎日新聞電子版(2008/07/31)
・場所取り用の杭撤去後設置なし 豊頃町遊漁対策協-十勝毎日新聞電子版(2008/08/30)
・サケ釣り「場所取り」禁止呼び掛ける-十勝毎日新聞電子版(2010/07/25)