音更町役場前の池でカワアイサ親子の撮影“過熱”
【音更】町役場前庭の池にカモの一種カワアイサの親鳥がひなを連れて現れ、23日から管内外だけでなく道外からも写真愛好家らが多く訪れている。普段は、来庁者以外の人影は少ない閑静な場所。しかし、愛らしい姿を収めようと大型の望遠レンズを付けたカメラの放列が敷かれ、“撮影熱”は日ごとに高まっている。
同所は、毎年カワアイサが営巣して子育てをすることで、全国の写真愛好家の間では有名な場所。今年は23日時点で約20人が集まっていたが、24、25の両日は週末とあって30~40人規模に増加。さらに、26日午後にはおよそ60人に増え、池の東側をカメラマンが埋め尽くした。
青森県から訪れたアマチュア写真愛好家岩山政則さん(66)は「初めて音更へ来たが、ほかの野鳥や小動物も多く、とても撮影しやすい」と語った。町内の写真愛好家の一人は「最近はフェイスブックやEメールなどネットで情報が流れて一気に撮影者が増える。今年のこの場所は、近年にないほど増えている」とする。
日本野鳥の会の室瀬秋宏十勝支部長は「全国的には撮影スポットの情報がネットで拡散して撮影者が殺到し、マナーの問題も発生している。現地を確認したわけではないが、野鳥の子育てを脅かさないよう、そっと見守ってほしい」と話している。(井上朋一)
◆カワアイサ
・カワアイサ-ウィキペディア。カモ目カモ科アイサ属に分類される鳥類の一種。
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