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「春の雨」注意を 冠水や雪崩、河川の増水

4日の雨で一時、冠水した帯広市内の「白樺通」(4日正午すぎ)

 十勝管内で今年初の本格的な降雨を記録した4日、帯広市街でも道路が一部冠水するなど市民生活への影響が見られた。雪解けを進める「春の雨」に道路や河川を管理する関係各所は注意を呼び掛けている。

 雨の影響で4日正午ごろから約1時間、帯広三条高校(西23南2)に面する道道151号「白樺通」の車道が一部冠水した。

 道路を管理する十勝総合振興局帯広建設管理部によると、冬期間に滑り止めとして道路にまかれた砂や落ち葉などが「雨水ます」(排水管本管へ流れる前に水をためる設備)に流れてふたをふさぎ、詰まったことに加え、雨で雪解けが進んで高校グラウンドからの融雪水が道路へ流れ込んだのが原因という。

 同管理部では「水が流れ込みやすい『アンダーパス』や周囲に比べて低い土地、公園など冬期間に雪捨て場となっている場所の周辺道路はこうした冠水の可能性が高い」とし、業者と連携してパトロールを行っている。

 また、この時期の雨は雪崩を誘発する恐れも。「山の斜面沿いの道路では斜面に積もった雪の下、地面との接触面に雨水や暖気で溶けた水が流れることで雪が滑りやすくなる」(同管理部)。雨の影響ではないものの、3月29日には中札内村の道道静内中札内線、ピョウタンの滝付近で雪が2車線を約20メートルにわたってふさぐ雪崩があった。

 河川も雨水と融雪水による増水に注意が必要。道開発局帯広開発建設部帯広河川事務所では4日、被害の発生に備えて警戒態勢を敷いた。「融雪出水による増水のピークはゴールデンウイーク前後」とみる。「今年は降雪の少なさもあり、例年に比べてダムに流れ込む水資源量は少なくなっているが、雨で一時的に融雪出水がまとまって増加することには警戒しなければならない」としている。(大谷健人)

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