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旧友と昔話つづり冊子に 幕別の元教員関根さん

旧友らに自由につづってもらった「大正~昭和一桁の昔話」を手に笑顔の関根さん

 幕別町の元教員関根幹夫さん(83)が旧友らに呼び掛けて幼い頃の思い出話などをつづってもらった文章を「大正~昭和一桁の昔話」として冊子にした。関根さんは「何でもいいから好きなことを書いてもらった。僕も知らないことが結構書いてある」と出来栄えに満足している。

 関根さんは1991年に帯広第四中校長で退職。冊子づくりは趣味で、帯広農業高校の同窓生に昔の思い出を書いてもらった「あの頃、こんな事」、終戦の日にどこにいて何をしていたかを知人らに記してもらった「昭和20年8月15日・あの日のこと」などを製作してきた。

 「大正-」は昔の出来事について記録を残しておこうと、大正から昭和一桁生まれの小学校や高校時代の旧友、教員時代の仲間らに声を掛け、自身も含めて15人の文章を収録した。

 最高齢の藤田和子さん(95)は「尋常1年生のノートから」を主題に、今も大切に取ってある「国語学習帳」に片仮名で記されている日記を紹介し、関谷巌さん(85)は「忘れゆく施設と風物や語句」をテーマに「今は少なくなった道具類」「嫌な戦時用語」などを列挙した。国枝昭さん(88)は雨宮温泉の送迎自動車「エンタロウ」の思い出話、関根さんはホタル狩りや鬼トンボ捕りなど少年時代の遊びをつづった。

 表紙のデザインや製本作業は関根さんが1人で手掛け、妻の叮子さん(80)は「夢中になったら未明の2時、3時までやっている」と笑う。20部ほどを作製し、寄稿してくれた仲間に届けた他、帯広や幕別の図書館に寄贈する。(澤村真理子) 

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