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家庭用に“ミニ丸焼き器” 池田・佐藤鉄工場

製作したブロック肉のミニ丸焼き器と佐藤さん

 【池田】ワイン祭りの名物になっている牛の丸焼きを家庭でも味わってもらおうと、佐藤鉄工場(町利別東14)の佐藤義弘さん(42)がブロック肉の焼き器を製作した。肉を串に刺して炭火で焼く丸焼きの“ミニ版”で、肉のうま味を逃さず、肉本来の味を楽しめる。ワインのまち・池田ならでは製品といえそうだ。

 この焼き器は、キャンプなどで使う炭火コンロに直接載せ、肉を刺した串を回しながら焼き上げる。肉は5キロほどまで焼くことができ、3キロの場合なら約1時半で焼ける。大きさは高さ30センチ、幅48センチ、奥行きが27センチ。側面とフレームは厚さ3ミリの鉄材で製作。上部と正面、裏面にはステンレス製のふたを取り付け、開閉できる。

 まきばの家で以前使われていた焼き器(10キロ用)の改修を町から請け負った際、「家庭でもこんな焼き器があれば」と知人から提案を受けた。佐藤さんが遊び心で昨年春に試作したところ、買い手が決まった。さらに2台を試作し、うち1台は売れ、もう1台は町観光協会に貸与した。

 同協会は昨年12月から町外のイベントでこの焼き器を使い、ワイン祭りなどのPRを開始。「少人数のイベントでも対応できる。ふたで火加減も調整できるため、パフォーマンス性も良い」(同協会事務局)と喜んでいる。

 佐藤さんは家業の鉄工場で業務を担い、2年前まで町商工会青年部に所属。18年間にわたりワイン祭りを手伝い、丸焼きにも携わった。こうした経験が今回の試作にも生かされた。「ふたを開くと、ワイン祭りの牛の丸焼きをほうふつとさせるはず。祭りの雰囲気も味わってもらえれば」と話している。

 焼き器は「肉焼く」の語呂合わせで、2万9890円で受注製作する。問い合わせは同鉄工場(015・572・3424)へ。
(平野明)

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