オトプケ合唱団発足 来年2月にオーケストラ演奏で合唱披露へ 音更
【音更】「いっしょに歌うべ!」-。音更町内外の小学1年生以上でつくる「オトプケ合唱団」(どさんこ青少年オーケストラ協会、町伊福部昭記念ジュニアオーケストラ主催)の結団式が1日、町生涯学習センターで行われ、団員らが初練習に臨んだ。(内形勝也)
合唱団の名前は音更がアイヌ語でオトプケ(毛髪生ずる)と呼ばれていたことに由来。音更と縁の深い作曲家伊福部昭(1914~2006年)の没後20年に当たる来年2月8日の命日に、町文化センター大ホールで開催される「北海道少年少女オーケストラフェスティバルin音更」(同オーケストラ主催、開演・午後2時)に出演し、歌声を響かせる。
結団式には小学1年生から80代の男女26人と関係者らが参加。どさんこ青少年オーケストラ協会代表理事の助乗慎一さん(46)=札幌市=が「オーケストラ演奏と合唱団の合唱でフェスティバルに花を添えてほしい」とあいさつした。
帯広市民劇場賞を受けた指揮者の小林徹士さん(74)=帯広市=と、メゾソプラノ歌手の松田久美さん(48)=札幌市=が合唱を指導。伴奏はピアノ奏者の寺川博美さん(57)=帯広市=と、町内でピアノ教室を主宰する古田嶋あさみさん(48)が務めた。
ソプラノ、アルトパートに分かれて、アニメ映画「天空の城ラピュタ」の主題歌「君をのせて」を、約2時間にわたって練習した。下音更小3年の山下華さん(9)は「歌うことが好きなので、きょうは楽しかった」と笑顔を見せた。
現在のメンバーでは最高齢となる町内の主婦林艶子さん(81)は「合唱をやりたいと思っていたので参加した。本番のステージで歌うのが楽しみ」と話していた。
イベント当日は、道内14団体で構成する「どさんこジュニアオーケストラ」(助乗慎一音楽監督、団員約100人)と、町伊福部昭記念ジュニアオーケストラ(泉大樹団長、団員27人)が、伊福部作曲の「交響譚詩」「音更町歌」「北海道讃歌」などを演奏。
指揮者は、大阪センチュリー交響楽団など多数のオーケストラで指揮を務めた関谷弘志さん(64)=京都府長岡京市=、千歳ジュニアオーケストラ代表の野村聡さん(61)=千歳市=、同協会の助乗さんが務め、特別出演でハープ奏者の武川奈穂子さん(59)=札幌市=を迎える。
合唱団はオーケストラ演奏に乗せて「音更町歌」「花は咲く」などを披露する。合唱団員は年内をめどに随時募集。助乗さんは「100人規模にしたい」と張り切っている。
希望者は、参加申し込みフォームでエントリーする。問い合わせは助乗さん(090・3898・1476)か、同ジュニアオケ事務局の芹澤小百合さん(090・1642・7085)へ。










