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母の愛 たっぷり

母親のモモに見守られ、元気に育つゴマフアザラシの赤ちゃん(手前、4月21日、おびひろ動物園)

 おびひろ動物園(帯広市緑ケ丘2)、ばんえい牧場十勝(同市泉町西9線)で今春、動物の赤ちゃんが相次いで誕生した。母親と飼育スタッフがたっぷりと愛情を注ぎ、すくすくとした成長を支えている。あす10日は「母の日」-。(文・松田亜弓、阿部加奈 写真・小山田竜士)

◆寄り添って
 ゴマフアザラシの赤ちゃんは4月19日、おびひろ動物園で生まれた。母親の「モモ」(推定27歳)が常に寄り添い、授乳したり、展示飼育係が近づくと赤ちゃんを守ろうとしたりするなど、育児に奮闘中だ。

 現在は泳ぎも習得。水かさを少しずつ増やして練習し、前足の使い方も徐々に上達した。担当展示飼育係の藤澤美緒さんは「園のツイッターやブログで成長を発信しているので、見守ってほしい」と話す。

おなかの袋から顔を出す赤ちゃんカンガルー(4月21日、おびひろ動物園)

◆ここが落ち着く
 おびひろ動物園のカンガルー舎では2、4月に2頭の赤ちゃんが生まれた。母親は「ルー」と「ペッパー」。赤ちゃんの名前はまだ決まっておらず、今後、公募によって決める予定だ。赤ちゃんはそれぞれの母親のおなかのポケットの中。足や顔などを出す様子も見られた。

 担当展示飼育係の松尾太郎さんは「病気やけがなどをせずに元気に育ってほしい。赤ちゃんの様子は動物園の公式ツイッターなどで更新していく予定」と話す。

母親に寄り添われて草を食べる子馬(4月23日、ばんえい牧場十勝)

◆いつも一緒
 ばんえい牧場十勝では4月21日までに14頭の子馬が生まれた。3月27日に誕生した「ルフィ」は人懐こく、お尻をなでると近づいてくる。母親が常に行動を共にし、ご飯も母親のお乳が大半。母親の食べ方をまねしながら、徐々に牧草も食べるようになるという。

 半年で乳離れをし、同い年の馬と共に過ごさなくてはならない。1歳になると、そりを引く練習がスタート。2歳でテストを受け、合格すると晴れて競走馬としてデビューする。厩務(きゅうむ)員の寄木由紀さんは「立派な競走馬になってほしい」と期待する。

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