新総体オープン よつ葉アリーナ十勝 新型肺炎 静かな初日
帯広市の新総合体育館「よつ葉アリーナ十勝」が29日、オープンした。十勝最大規模のスポーツ施設として競技会など各種イベントや地域コミュニティーの拠点となる。
予定されていたオープニングセレモニーと記念試合のバレーボール男子Vリーグは、新型コロナウイルスの影響で中止。鈴木直道知事が28日夕に「緊急事態宣言」を発表し、週末の外出を控えるよう求めたことも重なり、利用者はまばらで、静かな幕開けとなった。
集団感染を防止するため小中学校が臨時休校中のため、児童・生徒の利用を断るなど一部制限付きで開館している。午前9時の利用開始と同時に訪れ、第1号の利用者となった市内の80代女性は「アリーナが広々していて期待以上の体育館。マラソンをしているので2階のランニングコースが便利」と話す一方、「オープンを楽しみにしていたが知事の発表もあり、正直来るか迷った」と複雑な気持ちを明かした。
施設の管理・運営を統括する市総体マネジャーの西尾仁さんは「3月の予約はほぼキャンセルとなった。運営側としても、事態が好転するまでは大手を振って呼べない状況」と表情を曇らせた。(岡田優人)