十勝の固定電話やネット通信障害ほぼ回復、NTT東日本
十勝管内の広い地域で地震の影響で、固定電話やインターネットが利用できなかったり、利用しにくかったりする状況が続いている問題で、十勝と釧路を管轄するNTT東日本・北海道東支店(森田幹也支店長)は8日夕、「主原因とみられるエリアの伝送装置の修理を終え、障害はほぼ解消した」と発表した。
同支店によると、電話やインターネット障害により、通話やパソコンメールの送受信、ネット閲覧などができない、あるいは困難な状況が続いていたのは、管内56あるエリアのうち音更や更別、帯広市川西、中札内、広尾町豊似、本別、大樹、中札内村上札内、足寄、浦幌町上浦幌、浦幌、広尾の12エリア。発生時期は地域でまちまちだが、7日昼から増えだしたという。
障害の理由は当初、停電の長期化で各地域の拠点にある伝送装置などが配置されたNTTビルの非常用電源が枯渇し、電源が切れたこと。7日夜から8日朝にかけ、電気の復旧が急速に進んだことから障害も解消されると思われたが、障害はその後も続いた。
森田支店長は「基幹NTTビルの1つの送電装置が壊れていたことで、周辺のビルの装置にも波及したため。原因究明はこれからだが、伝送装置を動かす電気が切れた状態で通電したことで逆にバッテリーがシャットダウンしたと思う。十勝だけでなく、全道的に発生したので特定に時間がかかった」と話した。
さらに「これで大部分の障害は解消されたが、それでも障害が続いている場合は別の理由がある。電話『113』に問い合わせを」としている。(佐藤いづみ)