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通信 燃料 なお不安

給油制限が続く帯広市内のガソリンスタンド(8日午前9時半ごろ、金野和彦撮影)

GSで給油制限も
週明け 供給回復見込み

 帯広市内の停電は解消されたが、物流網の混乱に伴い、燃料補給のタンクローリーが到着できないなどで一部、給油量の制限を続けざるを得ないガソリンスタンド(GS)もある。

 コスモ石油北海道カーオイル帯広SS(大通南5)ではタンクローリーの本来の便が到着できず、市内の他の営業所に入る便を回してもらった。停電以降、需給バランスが崩れ、6日は1人30リットル、7日は20リットル、8日は10リットルまでに給油量を制限した。

 高倉政浩マネジャーは「直ちに燃料が底を突くわけでないが、消防車やパトカーなど緊急車両の利用も多い。企業活動が始まる来週からが心配」と話す。

 8日から営業を再開したENEOS Dr.Drive(大通南7)でも給油量は1人20リットルに制限。市内で介護事業所を運営する男性(67)は「仕事用の車両で(ガソリンの)残量がもう少ない。本当は40、50リットルは給油したいが、こういう事態なので仕方がない」と話した。

 帯広地方石油業協同組合によると、物流が正常化に向かっていることから、週明けの10日ごろには多くのGSで通常通りの供給体制が整うとの見通しを示している。(安倍諒)

電話障害続く
固定一部不通 「不急な利用控えて」

 十勝管内の広い地域では、8日に入っても携帯電話やインターネット、固定電話が利用できなかったり、利用しにくい状況が続いている。いずれも地震による停電長期化の影響が理由。電気は復旧しているが、NTT東日本・北海道東支店によると、固定電話や通信サービスは、一気に送電されたことで基地拠点の機械が壊れて動かないところがあり、回復までまだ時間がかかる見込み。携帯電話は、昨夜をピークに回復傾向にあるという。

 関係者によると、7日昼ごろから音更や更別、中札内、広尾、新得、鹿追など管内の広い範囲で、固定電話や携帯電話が使えなかったり、パソコンのメール送受信、ネット閲覧などができない状況が断続的に続いている。

 固定電話やネットワークの障害について、NTT東日本(東京)は「停電の長期化によって、各地域の拠点にあるNTTビルの非常用電源が枯渇し、通信サービスが利用できなくなっている」(広報室)と説明。

 NTT東日本・北海道東支店(帯広)によると、8日正午現在、管内56エリアのうち、陸別や音更、川西など12エリアで不具合が続いている。理由について同支店は「急な電気の回復によって電源が入ったことで、装置が故障したエリアが結構あり、現在調査中。復旧時期はまだ未定。ご迷惑を掛けるが、何かあれば電話『113』に連絡をほしい」とする。

 一方、大手携帯電話会社の一つ、NTTドコモ(同)によると、「通信サービスが利用できない、または利用しにくい状況の地域」として、7日午後7時現在で帯広や音更、芽室、幕別など15市町村を挙げているが、同北海道支社(札幌)は「アンテナ基地局の予備バッテリーの充電切れが理由。ただ、電気が一気に復旧しており、障害のピークは過ぎた。8日正午時点では7日午後7時時点より、だいぶ回復している」(広報室)としている。2社とも「使わないときはネットワークを切るなど不要な利用は控えてほしい」と呼び掛けている。(佐藤いづみ)

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