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道内男性最高齢110歳、野中さん「湯」で長寿 足寄

野球観戦が楽しみという野中さん。手にしているのは報道陣の要請で書いた書「湯」

 【足寄】道が11日に発表した道内の長寿者概要で、3年連続で男性最高齢となった満110歳の野中正造(まさぞう)さん=町茂足寄159=は、孫娘の祐子さん(49)が代表を務める町内の民営国民宿舎「山の宿 野中温泉」別館で元気に暮らしている。

 野中さんは1905(明治38)年7月25日、野中温泉の創業者益次郎さんとキヨさんの長男として町上利別で生まれ、畑作や温泉経営に携わった。子供は2男3女、孫は8人、ひ孫は3人。野中さんのきょうだい5人は既に亡くなっている。

 現在は足が不自由で車いすの生活だが、耳が遠い他は健康そのもの。食欲も旺盛で、まんじゅうやどら焼きなど甘い物が好物。高齢のため寝たり起きたりではあるが、部屋のテレビでプロ野球やメジャーリーグ、歌謡ショーなどを見て楽しんでいる。

 祐子さんによると、性格は頑固そのものだが、「自己主張が強いのが長生きの秘訣(ひけつ)かも。年に1回、報道の方から取材を受けるのも刺激になっているのでは」と笑う。週1回は温泉に入るという。

 「波風立たずに静かに暮らしてほしい」-。家族や温泉の従業員は、長寿の歴史を刻む野中さんを温かく見守っている。(鈴木裕之)

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