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氷まつりピンチ 雪不足で設営日程、内容見直しも

雪不足で影響が心配されているおびひろ氷まつりメーン会場の緑ケ丘公園(29日、折原徹也撮影)

 「第53回おびひろ氷まつり」(来年2月4~7日=帯広のまつり推進委員会主催)に向け、雪不足による会場設営への影響が心配されている。メーン会場の緑ケ丘公園への雪の搬入はまだ1回だけで、必要量にはまだ遠いのが現状だ。同推進委は「困った状態。このまま雪不足が続けば、制作物の内容や設営スケジュールを見直す必要がある」と天を仰いでいる。

 氷まつりに使う雪は、帯広厚生病院の駐車場や陸上自衛隊帯広駐屯地内の十勝飛行場に積もったものをメーン会場の緑ケ丘公園に運び込む。

 毎年、トラック換算で延べ約250台分が搬入されるが、今年は11月末の大雪も解けて効果なく、18日に1回目の搬入を行っただけ。量も約20台分にとどまっている。

 帯広測候所によると、12月の帯広の降雪量は平年で47センチだが、今年は29日現在で13センチと大幅に下回っている。「十勝では太平洋側から北上する低気圧が降雪を引き起こすが、12月に入ってからそれがない」(同測候所)。年明け1月4日までの予報でも、同3日にくもり一時雪の予報が出ているが、大雪は見込めないという。

 こうした状況を受け、同推進委は「年明けに(制作等の)関係者と協議し、今後の設営スケジュールを見直すことも検討している」としている。

 同まつりは2014年開催の第51回も雪不足に見舞われ、制作物の規模を縮小した上で実施している。当時の雪不足も経験している同まつり実行委員会の火ノ川好信委員長は「まず雪が降ることを願うが、子どもたちのために何ができるかを考えるスタンスは変わらない」とし、仮に雪不足が続く場合は「前々回での経験を踏まえ、各関係者に協力を呼び掛けていくつもり」と話している。

 第53回の同まつりは、新たに帯広競馬場を加えて4会場とし、会期も1日多い4日間となる。

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