キリンのリボン死ぬ、先月のムサシに続きおびひろ動物園
おびひろ動物園(高橋利夫園長)は25日、アミメキリンのリボン(雌、8歳)が25日未明に死んだと発表した。同園では11月25日にもキリンのムサシ(雄、19歳)が死に、死因を調べている。リボンの死因は25日午後から帯広畜産大学で病理解剖を行い特定する。前触れもなく元気なキリンが相次いで死ぬ事態に同園は大きなショックを受けている。
同園によると、24日午後9時20分ごろ、宿直員が動物舎を巡回中に座り込んでいるリボンを発見。動物舎では通常キリンは立った状態のため、座っていることに異常を感じた宿直員が飼育員と獣医師に連絡した。飼育員らが起立を促すも立てない状態だったという。鎮痛剤の投与などの処置を施したが徐々に衰弱し、25日午前1時40分に死亡を確認した。
高橋園長は「この1カ月の間に2頭が死に、残念でさみしい思い。動物の様子をしっかりと見て、飼育していきたい」と話している。
リボンは体高4メートル、推定体重約700キロ。アミメキリンの平均寿命は20~25年という。2007年5月に盛岡市動物公園(岩手県)で生まれ、10年10月からおびひろ動物園で飼育されていた。ムサシとの間に、スカイ(雄、3歳・釧路市動物園)とメープル(雄、1歳、おびひろ動物園)がいる。リボンの死でおびひろ動物園のアミメキリンはメープルだけになった。
ムサシは現在、帯広畜産大などで解剖病理鑑定などを行っている。リボンは24日も普段と変わらない様子で過ごし、餌も食べていたという。メープルへの授乳はほぼ終わっているが、急に母がいなくなったことがどう影響するかは不明。
リボンの献花台は26、27両日、キリン展示場北側の給餌場周辺(荒天時は園内のこども会館)に設ける。献花台に置くことができるのは生花、造花、鉢植えのみで、食べ物は不可。開園時間内(午前11時~午後2時)に受け付ける。
(松田亜弓)