中札内IC-更別IC開通 帯広・広尾自動車道
【更別】帯広・広尾自動車道の中札内インターチェンジ(IC)-更別IC間(6.5キロ)が17日午後3時、開通した。開通に先立ち、午前10時半から村社会福祉センターで開通記念式典、更別ICでテープカットなどが行われ、国会議員や道議、行政関係者など約150人が出席して開通を祝った。
帯広・広尾道は道東自動車道から分岐した一般国道の自動車専用道路で、芽室帯広IC-更別IC間は通行無料。帯広開発建設部が十勝港(広尾町)まで約80キロの計画で整備を進め、今回の開通で帯広JCT(ジャンクション)-更別IC間42.5キロが結ばれた。
記念式典では帯広・広尾道早期建設促進期成会長の米沢則寿帯広市長が式辞、来賓の中川郁子、清水誠一両衆院議員、高橋はるみ道知事(代理・橋本博行十勝総合振興局長)が祝辞を述べた。岡出誠司更別村長は「医療など帯広に頼る部分が大きく、今回の開通は悲願。安心安全な暮らしの発展につなげたい」と感謝を述べた。
今回の開通で高速自動車国道などを含む道内の高規格幹線道路は1000キロを超えた。テープカット後の走り初めでは、更別ICから約700メートルの1000キロ地点で、管内のマスコットキャラクターのリッキー(ばんえい十勝)、どんちゃん(更別村)、ピータン(中札内村)が来賓車両を見送り、到達を祝った。
中札内IC-更別IC間は2車線で、車線がポールで区切られた中札内IC以北と異なり、両側の車線がガードレールなどで完全に分かれている。
帯広・広尾道は1995年に着工し、2008年に中札内ICまで開通。更別IC以南は大樹町北4線まで(16.7キロ)14年度の開通を予定する。中札内-大樹間(23.2キロ)の総事業費は約415億円。大樹町北4線以南の着工時期などは決まっていない。(深津慶太)