還暦で日本縦断 音更の佐々木さん、相棒のバイクと1万2500キロ旅完遂
【音更】自身の還暦を祝って日本縦断ソロツーリングをした音更町在住の佐々木祥子さん(60)が6月29日、1万2500キロを走破し、3カ月ぶりに家族や友人の待つ音更に帰町した。出発地点ともなった町共栄コミュニティセンターで家族らの出迎えを受け、「感謝の気持ちを忘れずに自分にできることで貢献していきたい」と話した。(内形勝也)
「十勝子どもの居場所・学びネットワーク協議会 輪~む」代表やケアストレスカウンセラーなどとして、不登校の子どもや親らと向き合う活動に力を入れている佐々木さん。5月13日に60回目の誕生日を迎えるに当たり、「還暦になる自分を、自分の大好きなことで祝いたい」と日本縦断ソロツーリングを計画した。
相棒の大型バイク「ホンダ Rebel 1100」(排気量1100cc)にまたがり、3月29日に約40人の友人らに見送られて同センターを出発した。「FM WING」で素婆楽志娘(すばらしこ)の名で番組パーソナリティーを務めていることから、「素婆楽志娘 SUBARASHIKO 60th」と記されたタオル形のグッズを配り、振って見送ってもらった。
残雪の峠越えを避けるため、夫の康夫さん(64)が運転するトラックにバイクを載せて苫小牧港へ。フェリーで敦賀港(福井県)に上陸し、大阪府を経て、フェリーや陸路で4月上旬に沖縄県入りした。
その後、北上して6月16日に苫小牧港に戻り、十勝を経由して、オホーツク、旭川、富良野を回って音更に戻った。
松江市を訪れていた4月23日には、バイクから降りるときに足を捻挫するアクシデントに見舞われたが、応急処置をして片足はサンダル履きでツーリングを続行。全国各地で新たな出会いを含め約250人と絆を深めた。
佐々木さんは今回のツーリングで、行った先々で出会った人たちに励まされ、勇気をもらい、「改めて人は人に助けられて生きていることを実感した」と振り返る。全国縦断の完遂に充実感を見せ、「自分の人生をますますわくわく楽しくしたい」と相好を崩した。
◆関連記事
・「大人って楽しい」音更の佐々木祥子さん、還暦祝い日本縦断ソロツーリングへ-十勝毎日新聞電子版(2025/04/01)