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「サッカーを諦めてほしくない」 帯広市の佐藤さんがボランティア指導

夏に開いたボランティアのサッカー教室に参加した児童らと佐藤さん(中央)

 帯広市の会社員佐藤雅浩さん(51)が10月から、年中から小学3年生までの児童を対象とした「大空サッカー教室」を市内の大空公園で開く。「経済的な理由や家庭の事情でサッカーを諦めてほしくない」と、サッカー少年が気軽に参加できる教室を立ち上げた。(高井翔太)

 佐藤さんは帯広大空小5年の時に少年団に入り、サッカーを始めた。帯広大空中を経て、帯広柏葉高でもサッカー部に所属し、攻撃的なポジションで活躍。大学卒業後地元に戻り、社会人チームをつくり楽しんでいた。長男が生まれ競技から離れたが、36歳の時に次男が通う幼稚園で指導者として、再びサッカーに関わるようになった。

 教室立ち上げのきっかけは、コーチとして少年団の指導をしていた時のことだ。家庭の事情で少年団に加入していない児童が、練習終わりにグラウンドに来て、一緒にサッカーすることがあった。「すごくサッカーが好きで、『教えて、教えて』と貪欲で、指導に飢えているような感じがした」。この子どもたちがサッカーを楽しめる環境をつくりたいという気持ちが高まっていった。

 佐藤さんは6月下旬から8月末までの週1回、大空公園で低学年の児童ら30人ほどに教え始めた。「一緒にできて、ただただ楽しかった」と佐藤さんは振り返る。当初は10回目で終わる予定だった。冬は利用料がかかる屋内施設でないと教室を開くのが難しいからだ。

 しかし、保護者からは継続を望む声が。そこで安心して活動を続けるため、子どもの傷害保険と利用料の負担を軽減できないか支援を模索。支えてくれる団体が見つからず行き詰まり掛けていたところ、自身が幼稚園のチームのコーチとして携わる帯広葵学園から援助を受けられるように。親交のあったフットサルチーム「ソルプレーサ十勝」の役員からも賛同を得て、選手が練習に来てくれることになった。

 大空地区の年配者の中には、サッカーの経験者もいる。佐藤さんは、いずれはその人たちが子どもたちを見守りながら教え、自然とサッカーに取り組む人が増えていくことを思い描く。

 教室は月2回程度。11月からは市内の屋内施設「すぱーく帯広」(南町南9線)で行う。参加料は1回300円で入会金不要。傷害保険は葵学園が負担。定員30人。問い合わせは佐藤さん(090・3395・2445)へ。

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