ばんえい十勝のPRばん馬「リッキー号」が今月末で引退
ばんえい競馬のPRばん馬「リッキー号」(牡、21歳)が高齢により、今月末で引退する。1市開催スタート時からこれまで12年間、ばんえい競馬の発展に貢献してきた。
リッキー号は4市開催から帯広市の単独開催になった2007年、ばんえい競馬の魅力を伝えるためPRばん馬に就任。市の「特別嘱託員ばんえいPR推進員」として、道外へのPRイベントへの参加や馬車運行などで、ばんえい競馬の魅力発信を担ってきた。
競走馬時代から人懐っこくおとなしい性格を買われ、保育所や学校などを訪問。競走馬としては生涯成績139戦6勝と振るわなかったが、服部義幸調教師によると、他の馬と競うことよりも人間との交流の方が向いていたといい「小さな子どもたちが触ってもおとなしく、大変だったことは一度もない」と話す。
リッキー号は人間でいうと80歳ぐらい。近年は年を重ねるごとに疲れが目立つようになり、餌も食べる量が少なくなっていた。服部調教師は「これからどこに行っても健康で長生きしてほしい。ご苦労さま、ありがとう」とこれまでの活躍をたたえた。PRばん馬はリッキー号に代わり、新たに「フクスケ号」が導入される。今月末に帯広競馬場で引き継ぎ式が行われる予定。(川野遼介)