【特集池田町2013】池田町について
【概要】十勝平野の中央東寄りに位置する。地勢は平らで、高い場所でも海抜100~200㍍程度。降雨量、降雪量共に十勝管内では少なく、十勝晴れに恵まれることが多い。
人口は約7400人。基幹産業は農業を主体とした第一次産業で、小麦、ビート、豆類、ジャガイモなどの畑作と、肉牛、乳牛の畜産が主力。他にナガイモ、野菜、花、ブドウなども作られている。
【歴史】
1899年(明治32年)の「凋寒(しぼさむ)外13カ村戸長役場」設置に始まり、今年で開町115年を迎える。
初めて入植した和人は山梨県出身の武田菊平といわれ、本格的に開墾が始まったのは1896年。旧鳥取藩主家当主の池田仲博司侯爵による「池田農場」と、大資本家の高島嘉右エ門による「高島農場」の二大農場によって開拓が進められた。
町名は1906年に凋寒村、13年に川合村と変更され、26年の町政施行とともに池田町に改められた。
【十勝ワイン】
町長だった丸谷金保氏が提案し、1960年に農村青年が「ブドウ愛好会」を結成したのが始まり。町内で自生する山ブドウが醸造に適した「アムレンシス亜系」と分かり、64年のワインの国際コンクールで山ブドウのワインが銅賞を受賞、ブドウ栽培と品種開発、醸造に着手した。67年にワインの販売を開始。自治体による事業が関心を集め、販売は全国に広がった。これまでの売上高は520億円を超える。ピークは赤ワインブームが起こった98年度の23億円。