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ハロウィーン商戦大詰め コロナ明け期待も、残暑で需要ずれ込み

レジ前の特設コーナーにハロウィーン菓子が並ぶぴあざフクハラ西帯広店

 10月31日の「ハロウィーン」を目前に、十勝管内のスーパーなどで菓子類を中心に商戦が大詰めを迎えている。今年はコロナ明けで盛り上がりが期待され、各店では例年通り8月下旬から売り場を展開。ただ、残暑が長引いた影響で「需要の波がずれ込んでいる」との声も聞かれる。各店、売り場の工夫や当日までのキャンペーンなどを実施し、最終日まで需要を取り込もうと懸命だ。(児玉未知佳)

 記念日について研究する「日本記念日協会 記念日文化研究所」(本部・長野県)によると、ハロウィーンの推計市場規模はコロナ禍前の2019年で約1155億円。過去最高を記録した16年の約1345億円からは減少傾向にあるが、今年はコロナ明けでホームパーティーやイベント再開の動きも見られ、関係者は商戦の活況に期待する。

 福原(帯広市)では、メーカー各社がハロウィーン限定商品を売り出し始めた時期に合わせ、昨年と同じ8月22日から全店でハロウィーンコーナーを設置した。「ここ数年はクリスマスよりも力を入れているイベント」(同社)とし、大型の店舗では55種類をそろえる。チョコやクッキーなどの大袋商品に加え、今年はSNSで流行したグミ類を強化し、在庫は昨年より約1割増やした。グロサリー課菓子担当の山路恵梨アシスタントバイヤーによると、今年は9月上旬まで残暑が続いた影響で購買のピークが遅れ、9月の売り上げは前年比94%。その分10月は半ばまでで115%と伸びており、直前の購買に期待を寄せる。

ハロウィーン用に特設菓子コーナーを設置するイオン帯広店

 イオン帯広店でも同様に、菓子類をメインに特設コーナーを展開。ハロウィーン仕様のアニメキャラクターが描かれた大袋菓子が売れ筋で、食品課グロサリー部門の越智義巳主任によると「分けやすいパーティー菓子の他、当日まで飾って楽しめるパッケージデザインの物が人気」。

「ハロウィン収穫祭」を展開中の柳月スイートピア・ガーデン

 柳月(本部・音更町)は「ハロウィン収穫祭」と銘打ち、9月からカボチャやリンゴ、クリなどを使用した秋限定商品を販売している。「バスキュー」シリーズのカボチャ味「カラバッサ」(1600円)をはじめ、カボチャ風味のバウム「魔女のパンプキン」(5個入り・750円)、7種類の菓子を詰め合わせた「ムーンセレクト」(1600円)などの箱入り商品が売れ筋。カボチャやおばけの巾着に菓子が入ったプチギフトも子どもへのプレゼントとして人気だという。31日までは小学生以下の子どもを対象に「仮装deご来店」のキャンペーンを実施。阿部静企画開発室チーフは「秋商品から定番までバラエティー豊かにそろえている。季節感のある売り場でいろいろなお菓子を見て楽しんでもらいたい」と話している。

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