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農に向き合う~農業経営部会会員紹介「帯広・桜井ファーム」

小麦畑に立つ櫻井さん。トウモロコシの直販を始めるなど作物の高付加価値化に努める

1、健康な作物は土づくりから
 入植5代目で、帯広市広野町の畑約35㌶で、秋まき小麦、加工用ジャガイモ、ビート、小豆、大豆、生食用スイートコーン、タマネギを栽培する。

 22歳で家業に就農し、38歳で経営を引き継いだ桜井さん。「営農の基本は土づくり。ベースをきちんとした上に健康的な作物を育てて提供していきたい」と話し、勉強会などに参加して土壌のミネラルバランスに注意したり、不耕起栽培に取り組んだりしている。

2、「ピクニックコーン」の産直開始
 作物は主にJAに出荷しているが、今年から新たにスイートコーンの産直販売を始めた。品種は市場に流通量が少ない「ピクニックコーン」で、小ぶりだが糖度が高く「極甘トウモロコシ」と呼ばれている。

 通販サイト「食べチョク」「ポケマル」で予約販売中。桜井さんの子どもも大好きなトウモロコシで、「直販では自分がおいしいと自信を持てるものを直接届けたい。うちのスイートコーンはその一つ」と力を込める。

3、異業種交流に刺激求め
 同友会の農業経営部会には父親の幹夫さんの代に入った。経営移譲に伴い桜井さんは2022年4月から参加した。将来の経営者候補による同友会の学習会「あすなる会」には20代の頃に入ったことがあり、異業種交流の刺激を受けた。

 現在は農場のかじ取りを担う中で経営の難しさを感じることもあり、「農業経営部会の人たちは、ただ作って売るだけでなく、人を巻き込んで農業をしている。いろいろな話を聞いてみたい」と意欲を見せる。

4、付加価値高め、ステップアップ目指す
 畑作4品などをJAに出荷することを基本にしながら、環境変化に合わせていかに農業経営を持続させていくか模索中。新たな作物への挑戦よりは、今の品目、品種をどう付加価値を高めていくかがテーマ。「消費者や業者さん、仲卸さんとつながりながら、自分の責任で販売まで手掛けることが目標」と語る。


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