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露地アスパラの収穫ピーク 豊作の見通し

青空の下、収穫が進むアスパラガス(24日午前9時10分ごろ、音更町で。新井拓海撮影)

 さわやかな春の日差しを浴びたアスパラガスの収穫が、十勝管内の農家でピークを迎えている。2016年の台風の影響から昨年産は作柄が振るわなかったが、今年は真っすぐ伸びた形のいいアスパラが多く、「久々の豊作」との声が出ている。藤丸(帯広市)などが贈答用として売り込むほか、市内の飲食店ではアスパラを使った期間限定メニューを用意。“アスパラ商戦”も熱を帯びている。

 音更町東音更の恩田斉さん(42)の畑では、1日に5~6センチ伸びるアスパラの収穫に追われている。今年は霜や強風の被害が少なく、「太くて真っすぐ伸びたアスパラが多く、規格外品が少ない」。2L、Lなど大きさに応じて選別して、JAおとふけに出荷する。

 管内のアスパラは露地栽培が主流。昨年は春先の少雨も響き、総じて生育が悪かった。それだけに、今年の豊作には小売り、外食業界も期待を寄せている。

 藤丸は6月中旬まで、地下1階のギフトコーナーで十勝産アスパラの全国発送を受け付ける。人気の2Lサイズのセットなどは既に完売した。道産品食品ギフト担当の田中正彦係長は「去年を上回る注文数になるのではないか」と話す。

 市内の北の屋台は、6月2日まで「アスパラフェア」を開催する。昨年はアスパラの不作でフェアの期間を短縮したが、今年は全20店でアスパラを使ったメニューを提供。松下博典事務局長は「観光客にも地元の人にも、春の味覚を楽しんでほしい」と強調する。

 もっとも、管内のアスパラの作付面積は減少傾向にあるようだ。音更町の恩田さんは今年、面積を50アールと従来の半分にした。「ここ数年、収穫時期が早まる傾向で、ジャガイモの植え付けなどの作業と重なってしまう」という。人手不足に悩む農家は多く、全道でも同様の傾向とみられる。
(伊藤正倫、長谷川正人)

関連写真

  • 手作業で収穫され、水で洗われるアスパラガス(24日午前9時40分ごろ、音更町で。新井拓海撮影)

    手作業で収穫され、水で洗われるアスパラガス(24日午前9時40分ごろ、音更町で。新井拓海撮影)

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