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英検ソフト導入 鹿追 自宅で復習も可能に

タブレット端末を使う瓜幕中学校1年の授業。英検の受験対策ソフトを導入する 

 【鹿追】町教委は新年度から、小学4年生以上が1人1台を授業で使うタブレット端末に、実用英語技能検定(英検)の受験対策学習ソフトを導入する。家庭のパソコンなどからも授業の復習ができるユニークな取り組みで、情報通信技術(ICT)活用の先進事例として関心を集めそうだ。

 「英語教育」を柱とする町独自の幼小中高一貫教育を発展させていこうと、今回ソフトの導入を決めた。事業費は毎年約100万円。

 ソフトは5級(中学初級程度)から1級(大学上級程度)まで、学習者の英検レベルを診断し、英語力に応じた語彙(ごい)や文法、リスニングを学びながら着実に力を身に付ける。毎年更新される過去3年分の問題に挑戦でき、3級(中学卒業程度)からある面接試験にも、動画で対策ができるという。児童生徒には1人ずつのアカウントとパスワードが与えられ、授業の他に家庭学習などにもソフトが利用できる。年1回、英検受験費用も町が負担する。

 町は2017年度まで5期15年間にわたり、全校が文部科学省の研究開発学校指定を受け、幼少期から英語に親しむ授業を展開した結果、中学3年生の3級以上取得者が50%に達した実績がある。

 英検は、20年度に始まる「大学入学共通テスト」で活用する民間試験として認定されたこともあり、町教委は学習成果を確認しながらレベルアップできる環境を整える考えで「意欲の向上にもつながれば」と効果を期待している。

 町は15年度から、情報活用能力や主体的な学びを伸ばすICTの導入を推進。3年間で総額約9600万円を投じ、町内全小中学校に421台のタブレット端末を配置。貸し出された端末を持ち帰ることはできないが、小学4年から中学3年までの児童生徒が各教科で使っている。
(小寺泰介)

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