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音更木野東小の清水君が議長賞 北海道読書感想文コン

「大好きなイルカの本で賞を取れてうれしい」と笑顔の清水君

 【音更】「第63回青少年読書感想文全道コンクール」(道学校図書館協会など主催)で、音更木野東小学校3年の清水陸叶(りくと)君(9)の「とらえられたイルカ」が最高賞に次ぐ道議会議長賞を受賞した。イルカを取り巻く環境や問題について率直な思いを書いた。十勝管内からは唯一、全国コンクールに応募される。

 今回のコンクールには道内の小・中・高校生から計663点の応募があり、このうち44人が特別賞を受けた。第2席に当たる道議会議長賞には、清水君を含め5人が選ばれた。

 「平日は薄い本、休日は厚い本」をそれぞれ一日2冊読むという本好きの清水君。今回読んだのは椋鳩十の「白いなみ白いなみイルカが行く」。「大好きなイルカの本だったので」と手に取った。

 同書は、日本の水族館のイルカが残酷な追い込み漁などで捕らえられていることを訴える内容。「イルカも自分と同じく喜んでいると思っていた」という清水君は、気持ちをよく考えていなかったと感じ、文中で「自分が少しはずかしくなってしまった」と書いた。イルカ漁について「もっとやさしく、少しだけにすればよいのに!! 逃がしてやってもいいのに!!」と思いをつづった。

 コンクールには毎年自主的に応募してきたが、特別賞は初めて。清水君は「社会問題と気持ちを考えるきっかけになった。大好きなイルカの本で賞をもらえてとてもうれしい」とし、イルカの問題以外にも「周りの人の気持ちを考えていなかったかもしれない」と目を向けている。

 クラス担任の竹山大輔教諭は「楽しくない本だったと思うが、ショックを受けつつも、しっかりと子どもの目線で受け止めて書いている。そこを評価してもらえたのでは」と話す。(片山新平)

 そのほかの管内の入賞者は次の通り。(敬称略)

◇特別賞
▽毎日新聞社賞=西島さくら(帯広第四中1年)
▽北海道教育振興会長賞=宇野仁海(音更鈴蘭小4年)
▽図書館ネットワーク賞=中村桜介(上士幌糠平小4年)

◇優秀賞=長谷川瑛生(帯広つつじが丘小6年)宇野天那(音更下音更中2年)三田舞(帯広三条高2年)

関連写真

  • 「大好きなイルカの本で賞をとれてとてもうれしい」と受賞を喜ぶ清水君

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