車にWi-Fi&観光案内端末 道内初 池田・ワインタクシー
【池田】ワインタクシー(古後仁裕社長)は7日、Wi-Fi(ワイファイ、公衆無線LAN)の無料サービスと、他言語翻訳や観光案内機能があるタブレット端末を搭載した小型タクシーの運行を始める。端末を取り付けたNTTドコモ北海道支社によると、道内のタクシーにWi-Fiとタブレット端末を両方備えているのは初めて。観光客へのサービス向上が期待される。
所有する小型車7台のうち3台に設置。車載型ルーターを常にトランクに入れており、乗客が自分のスマホで自由にネットを楽しむことができる。
タブレット(10・5インチ)は後部座席の前に取り付け、観光PR映像を流す。音更・池田の両町では広域連携を進めており、池田から車で約20分の十勝川温泉から池田ワイン城などを移動する観光客もいるため、移動時間に映像が完結するように12分間で十勝ワインの歴史などをまとめて流す。
タブレットには翻訳機能もある。ワイン城や十勝川温泉を訪れる訪日外国人(インバウンド)が増えてきたことに対応。中国語や英語、タイ語、インドネシア語など10カ国語が可能で、備え付けのマイクを通して翻訳する。インバウンド向けの十勝ワインPR映像も流せる。
同社が運行しているコミュニティバス1台にも今月下旬にタブレット(11・1インチ)を取り付ける。乗客は主に町民のため、防犯や防災などの映像を流す予定だ。
設置に関する事業費は約50万円。古後社長は「タクシーの移動時間を活用して観光を紹介し、町全体のために役立てれば」と話す。(関坂典生)