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5年ぶりの新規就農 陸別の佐藤賢三さん

5年ぶりの新規就農者に認定された佐藤さん(中央)。左から野尻町長、語謙さん、右から2人目は西岡組合長

 【陸別】3年間の酪農研修を終えた緑町の佐藤賢三さん(37)が19日、町内5年ぶりの新規就農者に認定された。佐藤さんは「畑作との複合農業も視野に、みなさんのサポートを受けながら頑張りたい」と意欲を新たにしている。

 佐藤さんは新潟県生まれ。台湾出身の妻語謙(ユーチェン)さんと子どもとの4人暮らし。地元の高校を卒業後、新潟、神奈川などで競馬組合の厩務(きゅうむ)員に。退社後は台湾へ移住したが子どもの教育などを考え、2013年に帰国し酪農の道へ。上士幌町の佐々木牧場を経て、14年7月に陸別に移住、酪農研修を開始した。

 新規就農者は、町の新農業人育成に関する条例に定めている。この日の新規就農決定会議は町役場2階応接室で行われ、JA陸別町の西岡悦夫組合長、町農業人育成指導委員会の黒沼尚幸委員長らの推薦を受け、満場一致で認定された。同認定による新規就農者は12年9月以来7件目。

 佐藤さんは「3年間は長かった。大変なこともあると思うが頑張りたい」とした上で、将来は畑作をしながらの自給自足、複合農業も考えている。「冬は凍る寒さで大変。しかし陸別の人たちの寒さに対する我慢強さ、芯の強さに感銘を受けた」と語った。

 野尻秀隆町長は「いろんな壁がある思うが、よじ登って切り開いて」とあいさつし、西岡組合長は「一生懸命やれば報われる。奥さんと2人で力を合わせて頑張ってほしい、いつでも協力します」と激励した。

 佐藤さんには町の条例に基づき営農実習奨励金が助成され、国からは青年就農給付金準備金が支給されている。今後は町の就農時農業経営開始奨励金として600万円が支給される予定。(津田久美通信員)

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