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新得町が「節水の日」制定 長期断水経験で災害に備え

 【新得】災害の記憶、風化させない-。町は、昨年の台風10号で水源地が被災し、長期間にわたる断水が始まった8月31日を「しんとく節水の日」として制定する。毎年この日に合わせ、できる限り水を使わずに過ごすことを呼び掛け、町全体で貴重な水資源の大切さを共有して再確認する。

 台風10号で新得では河川氾濫で取水口が流失するなどし、新得、屈足の両市街地と佐幌の一部の計2636世帯で18日間、断水した。小学6年生による昨年11月の「第5回町子ども議会」で、屈足南小の児童から「断水中の不便さを忘れつつある。今後の災害に備えるため『節水の日』を設ければ、いざというときに慌てず行動できるのでは」と提案があり、町が導入を検討していた。

 今年は節水への取り組みとして、小まめに蛇口を開閉しての手洗いやシャワー、コップにくんで口をゆすぐ歯磨き、汚れが乾く前の食器洗い、風呂の残り湯を活用した洗濯などを提案し、全町民と小学生向けの啓発チラシを配布する。

 当日の31日には各小学校に給水車を派遣。町職員が、流出した取水口を写真で紹介しながら児童に節水を呼び掛け、災害用給水袋を使った給水体験を行う予定。町は「日頃から節水に取り組むきっかけにしたい」(施設課上下水道係)としている。(小寺泰介)

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