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大正だいこん収穫本格化 平年並み収量に期待

収穫期を迎え機械で畑から抜き取られる「大正だいこん」(21日午前10時ごろ)

 道内有数の生産量を誇るJA帯広大正の「大正だいこん」の収穫が本格化している。昨年は台風の影響で作柄が悪かったが、今年は順調で、農家は「質も量も良いダイコンを市場に届けたい」と張り切っている。

 「大正だいこん」は地域団体商標に登録されているブランド。水圧洗浄することで傷が少なく長持ちし、白くてきめ細やかな質感が特徴。同JAでは今年、29戸が約300ヘクタールで栽培している。

 収穫は19日に始まり、10月上旬まで続く。同JAの選果場で箱詰め後、全国の市場に出荷される。昨年の収量は平年より2割減だったが、今年は平年並みの約1万8000トンを計画し、全国の量販店などで販売される。

 同JAでダイコン生産者の代表を務める道下隆宏さん(48)=帯広市大正町=は、約70ヘクタールで作付けした。4月に種をまいたダイコンが収穫時期を迎え、従業員ら約40人、収穫機4台の態勢で作業している。道下さんは「昨年は思うような物が取れなかったが、市場や消費者に支えられ買ってもらった。今年は恩返ししたい気持ちがいつもより強い」と話していた。
(安田義教)

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