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2年ぶり新馬が誕生 士幌高 セラピー活用で調教

新たに生まれた子馬(中央)を世話するライディング部の部員。左は母馬のきらら、右は兄に当たるステラ

 【士幌】士幌高校(近江勉校長、生徒150人)に、2年ぶりに牡(おす)の子馬が誕生した。将来は人に癒やしを与えるセラピー馬として調教していく予定で、生徒は子馬の健やかな成長を温かく見守っている。

 子馬の世話は、校内の厩舎(きゅうしゃ)でライディング部(金子亮太部長、10人)と畜産専攻班が行っている。

 子馬の誕生は2年前に生まれた牡馬のステラ以来で、子馬はステラの弟に当たる。生まれたのは5月18日の未明で、気温が低かったため予定日よりは遅れたという。

 新馬は体重約50キロで毛色はステラと同じ栗毛。ふだんは母馬のきららに寄り添って寝たり、寝わらの上で飛び跳ねたり元気な姿を見せている。

 ライディング部は平日の放課後に活動し、厩舎(きゅうしゃ)の掃除やセラピー馬としての調教を行っている。2年前に生まれたステラは今年度の学校祭でデビューする予定で、3月には3年生の卒業と同時に厚岸の牧場に帰るという。

 同部では年に数回、小学生や障害者などを高校に招き、馬と触れ合ってもらって心を癒やしてもらう活動を行っている。金子部長は、昨年訪れた新田小学校の児童が最初は怖がっていたが、次第に楽しそうに触れ合うのが印象的だったといい「笑顔で楽しそうに帰ってもらうのが何よりもうれしい」と話す。

 新馬もステラと同じように、少しずつ人になれさせるための調教を行っていく。馬には人間の感情が伝わるといい、金子部長は「優しい感情で接して愛情を込めて調教していきたい」と話している。

 新馬の名称は今後、全校生徒に公募して決める予定。(川野遼介)

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