村民プールがオープン 五輪メダリスト田中雅美さんが指導
田中雅美さん（右）から、腕の使い方などを学ぶ地元の水泳少年団の子どもたち（金野和彦撮影）
【中札内】中札内村民プール「すいすい」（東４南８）が１日オープンし、２０００年のシドニー五輪競泳銅メダリストの田中雅美さん（３８）＝オホーツク管内遠軽町出身＝が、完成したばかりのプールで中札内水泳少年団の児童たちを指導した。
新プールは村内２カ所のプールを統合。６コースに分かれた長さ２５メートルのプールと、新たに幼児用プールとジャグジー２基を設けた。
この日は少年団に所属する小学１～６年生２６人が参加。田中さんはシドニー五輪の女子４００メートルメドレーリレーで獲得した銅メダルを児童に披露した後、プールの外から身ぶり手ぶりを交えて約１時間指導した。クロールを泳ぐ時に「へそを必ず下に向けることを意識すれば速くなる」などとアドバイス。中札内小６年の上田瑞姫さん（１１）は「顔の向きや手の動かし方がよく分かった。新しいプールで練習してクロールの記録を５秒縮めたい」と話していた。
田中さんは練習後、「（子どもたちは）水に慣れていて短い時間でもうまくなった。子どもから大人まで交流や健康につながる良いプールになってほしい」と語った。
少年団への指導に先立ち、オープニングセレモニーが開かれ、田村光義村長と田中さんら８人によるテープカットで開設を祝った。指導後は田中さんの講演会が文化創造センターで開かれた。
プールは３日まで無料で開放する。４日以降は１回１００円で、村内の高校生以下は無料。
水中ウオーキングなどの教室も開講予定。問い合わせは村教育委員会（０１５５・６７・２９２９）へ。（深津慶太）
